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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2015/02/10
- 抄訳記事公開日:
- 2015/02/25
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水資源の保護
- 本文:
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ドイツ連邦教育研究省(BMBF)は助成プログラム「水循環のリスクマネジメント:有害物質と病原菌」関してBMBFは概略下記のような報道発表を行った。
清潔な水の供給は生活の基盤である。しかしながら水には、医薬品、化粧品等の残存物や病原菌といった数多くの物質が流れ込んでいる。水への負荷を回避し、削減することを目標し、連邦教育研究省(BMBF)は「水循環のリスクマネジメント:有害物質と病原菌」と題する助成プログラムを3年前にスタートさせた。合計90の参加機関による12の合同プロジェクトの成果がベルリンでの会議で発表される。
ヴァンカBMBF大臣は、「水は最も重要な生活インフラであるからこそ、汚染から守り、効果的に浄化することは大変重要である。これらのプロジェクトは貴重な貢献をしている」と述べ、さらに「開発されたソリューションは非常に実用的であり、アカデミア、産業界、上下水道の様々な関係者がこれらのプロジェクトにおいて密接に協力したことを如実に示している。得られた知見を国際的な水の保護のために利用できるだろう」と続けた。
重点テーマは予防ということである。例えば、市民の47%が残った医薬品を流しやトイレに捨てていることが確認されたことから、インターネット・プラットフォーム公開し、消費者に薬の処分の仕方を啓蒙するというプロジェクトにつながった。他にも、有害物質が地下水または地表水に到達さしないように、都市や農業における下水利用で、それぞれの地域でどのような物質に注意するべきかを分析する情報システムを構築した。
予防とならんで浄化処理にも重点が置かれている。例えば、既に水の中に入り込んだ微量物質を浄水設備の付加的な浄化ステップによって除去できるかに関する多様なプロジェクトが調査研究されている。活性炭やオゾンによる処理など有望な方式が最適化されている。「安全なルール川」プロジェクトでは、再びルール川を遊泳可能にするのに貢献している。
「クリーン+」プロジェクトの研究者は、ケアハウスや病院からの排水を直接現場で処理し、医薬品残留物を除去できる方式を開発した。技術的な方式だけでなく、職員の教育を目的とした教材も開発している。
この「水循環のリスクマネジメント:有害物質と病原菌」(RiSKWa)プログラムについてはBMBFが2011年から2015年までに3,100万ユーロを投入。 [DW編集局]