[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)
元記事公開日:
2015/02/18
抄訳記事公開日:
2015/02/26

電気自動車の経済性について

Gabirel: Elektromobilität lohnt sich

本文:

邦経済エネルギー省(BMWi)が助成する調査の結果に関して概略下記のような報道発表を行った。

BMWiの調査によると、現在すでに電気自動車や営業用軽貨物自動車は採算が取れるレベルで利用されている。この調査では電気自動車と旧来の自動車との経済性を初めて比較している。

ガブリエルBMWi大臣は、「電気自動車の採算性に問題が無いことが明らかになった。もはや電気自動車と経済性は相反するものではない。これは非常に重要なサインである。ドイツでは過去数年間、電気自動車の優れた開発のための確固とした基盤を創ってきた。BMWiの新しい助成領域である「電気自動車のためのICT」を連結させていく。2015年末にスタートする研究活動の目標は、貨物自動車分野における電気自動車の採算性を分析し、イノベーションへと導くことである」と語った。

主な調査結果:
・電気自動車および営業用軽貨物自動車の採算は十分に取れる。年間の走行距離が長く停車時間が長い場合、すでに電気自動車の利用は採算が合う。
・重貨物自動車やバスでは電気自動車はまだ経済的とは言えない。これはバッテリー容量、バッテリー価格の高さに起因。
・電気自動車の経済性は、基本的条件の推移に大きく左右される。例えば、エネルギー価格、バッテリー価格の推移が大きな要因となり得る。
・楽観的なシナリオを描き、2020年までに70万台の電気乗用車及び軽貨物自動車の導入が実現し、その電気需要を再生可能エネルギーによって完全に賄えると仮定するならば、交通に起因する温室効果ガス排出は260万トン削減できる。

[DW編集局]