[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2015/01/28
抄訳記事公開日:
2015/03/06

中国科学院大学、初めて「科学研究と教育の融合」の二級学院*を設立

国科大成立首个“科教融合”二级学院

本文:

2015年1月28日付の「中国科学報」ネット版は、「中国科学院大学、初めて『科学研究と教育の融合』の二級学院を設立」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

1月24日、「科学研究と教育の融合」体制の基で設立された二級学院—中国科学院物理科学学院の設立大会が中国科学院物理研究所で行われた。

「科学研究と教育の融合を目指す中国科学院大学物理科学学院」は、中国科学院元物理学院をもとにして中国科学院物理所、中国科学院理論物理研究所、高エネルギー物理研究所、力学研究所、工程熱物理研究所、物理科学技術研究所等により共同設立された。物理科学学院の主な仕事は、「本科生(学部生)、研究生(大学院生)の教育プログラムの設置と教師の選別を行い、各研究所との科学研究分野における協力を強化すること」である。

中国科学院大学の副校長高鴻鈞院士は中国科学院大学物理科学院長を兼任する。陳暁松氏(理論物理所)、戴希氏(物理所)、倪明玖氏(中国科学院大学)は副院長を担当する。物理科学学院は物理学、近代物理学、力学、工程熱物理等の4学部を設置する。

物理科学学院の成立大会は中国科学院大学物理科学学院の副院長、中国科学院理論物理所の副所長陳暁松氏が司会を担当した。

高鴻鈞院士は、「中国科学院大学物理科学学院が科学研究プラットフォームと研究チーム等の分野で世界の先頭に立って、中国及び世界の人材育成に貢献をすることを目指している。各研究所は物理科学学院の人材育成プラットフォームにおけるオリジナリティを発揮し、科学と教育を有機的に結合して、中国の大学教育改革の発展に新たな道を探っている」と述べた。

中国科学院先端科学·教育局の王頴副局長は、「中国科学院大学物理科学学院の教育体制と運営モデルは独自の特色を持ち、中国最も実力のある研究所の支援を受け、物理科学学院がハイレベルの大学物理教育拠点になり、大学教育と人材育成の分野において新たな階段に入る」と期待している。

*二級学院:日本における学部レベルに相当。

[JST北京事務所]