[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2015/02/25
抄訳記事公開日:
2015/03/09

EFIが研究拠点としてのドイツを称賛

Gutachter loben den Forschungsstandort Deutschland

本文:

研究イノベーション審議会(EFI)が今年度のドイツの研究、イノベーション、技術力に関する評価報告書を連邦政府に提出。これに関して、連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

EFIはメルケル連邦首相に評価報告書2015を提出した。ドイツにおける研究、イノベーション、技術力に関する評価において中立の同委員会は、連邦政府のハイテク戦略下の産学連携によるイノベーションの振興を称賛している。さらに、2014年末に実施された大学助成に関する基本法(91条b項)改正、連邦奨学金の政府による全額負担、エクセレンス・イニシアティブ、大学協定、研究・イノベーション協定の継続決定によって科学や研究の政策に重要な進歩があったとしている。

ヴァンカBMBF大臣は「EFIの評価は、連邦政府の活動が正しいものであったことを証明しており、非常に喜ばしいものである。さらなる向上のためには、2014年の緊縮予算にもかかわらず全省庁横断的にほぼ150億ユーロの研究開発投資を実施し、2015年にも連邦予算増加を予定していることが挙げられる」と語り、「これによって、中小企業支援のための新しい措置や、大学からの知識や技術移転の増加、ITセキュリティの強化等によって新しい刺激を与えていく所存である」と続けた。

ドイツの科学技術基本政策であるハイテク戦略は2014年に国のイノベーション戦略として更新され「新ハイテク戦略」と名称を変えた。新戦略では、市民社会の効果的な参画、イノベーション促進のための環境整備などを前面に押し出したことをEFIは称賛している。連邦政府はハイテク戦略の下、先端クラスター競争プログラムによって産学をネットワーク化し、新しい研究開発ハブを作ることに成功した。このネットワークは著しい人材流動効果をもたらし、企業とアカデミアの間に数多くの協力関係が新しく生まれ新たな投資がなされた。ヴァンカ大臣は「次のステップでは国際化を推し進める。」と語った。

EFIは2007年から連邦政府に勧告を行っており、研究、イノベーション政策に関して政策勧告を行い、毎年その年の進展や行動可能性等を示している。

[DW編集局]