[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー省(DOE)
元記事公開日:
2015/02/02
抄訳記事公開日:
2015/03/30

米エネルギー省(DOE)の2016年度予算要求

Energy Department Presents FY16 Budget Request

本文:

2015年2月2日付の米エネルギー省(DOE)の発表によれば、モニツ・エネルギー長官は2月2日、DOEの2016年度予算要求、300億ドルの内容を明らかにした。2015年度の成立予算に対して9%の増である。

本予算要求には、戦略的石油備蓄を近代化し運用するための2億5700万ドルのほか、DOEの科学領域における世界トップクラスの創造的研究を強化するための53.4億ドルが含まれる。また、コストを削減して効率向上を図る継続的な技術イノベーションの課題に取り組み、明日のエネルギー経済に必要な人材の教育・訓練をすることで、国内のエネルギー基盤を21世紀経済向けに近代化するための48億ドルも含まれる。

本予算要求ではまた、国のエネルギー、環境、安全保障の課題に効果的・効率的に取り組むDOEの能力をフルに活用して、大統領の2015年度予算要求で導入された分野横断的プログラム・イニシアティブを拡大する。新規および進行中の研究開発に対するリソースと管理統括に重点を置いて、DOEは次のような分野横断的イニシアティブを提案する。

・電力グリッドの最新化(3億5600万ドル)
・超臨界二酸化炭素(4400万ドル)
・地下エンジニアリング(2億4400万ドル)
・エネルギー・水の連環(Nexus)(3800万ドル)
・エクサスケール・コンピューティング(2億7300万ドル)
・サイバーセキュリティ(3億500万ドル)

DOEの2016年度予算要求の主な内容は次のとおりである。

・エネルギー効率・再生可能エネルギー局(EERE)に27.2億ドル
・エネルギー高等研究計画局(ARPA-E)に3億2500万ドル
・原子力研究開発に9億760万ドル
・化石エネルギー研究開発に5億6000万ドル
・配電・電力信頼性局に2億7010万ドル
・戦略的石油備蓄に2億5700万ドル
・科学局に53.4億ドル
・(保有核兵器の安全確保等)「核兵器事業」に88億ドル
・核不拡散事業に19億ドル
・環境管理局に58億ドル

[DW編集局]