アイルランド産業貿易雇用省の2015年3月26日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
＝＝＝

2015年3月26日、欧州初となる系統連携型フライホイールシステムサービス設備が公開された。オファリー州ロードを拠点に展開される予定のこのイニシアティブは、アイルランド企業Schwungrad Energie Limitedとライムリック大学物理・エネルギー学部との共同開発ににより推進される。同社は、実証済みフライホイールエネルギー貯蔵技術の実用レベルにおける設計、開発、商業展開において世界をリードする米国Beacon Power, LLC社の支援を受けている。

Schwungrad社は2014年12月、ホライズン2020のもと第1フェーズの支援として上限255万ユーロの資金提供を受け、ハイブリッドシステムの安全性および信頼性に関する技術開発を目指し、技術的課題の克服と低炭素で効率的なエネルギーシステムの確立に取り組む。

さらにこのイニシアティブに対して、オファリー州に拠点を置く企業、RR Projectsと欧州委員会が追加投資を行った。

このイニシアティブは、新たなコンセプトやソリューション、技術等の開発や試験、検証を促進支援するものであり、アイルランドの電力系統、とりわけ系統サービスとの関連で、具体的なスマートグリッドのコンセプトを実証するプロジェクトに焦点が当てられる。

[JSTパリ事務所]