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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2015/03/24
- 抄訳記事公開日:
- 2015/05/13
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国務院:成果転化の50%以上の主要な収益が研究者へ
- 本文:
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2015年3月24日付の「中国科学報」ネット版は、「国務院:科学技術成果転化の50%以上の主要な収益が研究者へ」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
イノベーションの市場誘導体制を確立し、モチベーションメカニズム、人材導入政策等を改善するために、国務院はこのほど「体制改革を深化させ、イノベーション駆動型発展戦略の実施に関する若干意見(実施策)」を公布した。同実施策は、以下の要点が含まれる。
一、基本方針:イノベーションを国家発展全局の核心的位置におき、イノベーション、科学技術制度改革、開放体制の改革を実現する。
二、障害の除去:独占業界の改革を早急に推進し、イノベーションを推進する統一的、透明的及び規範された市場体制を構築する。その他、産業参入制度を改革し、産業参入ネガティブリストの作成と実施を行う。
三、エリート奨励制度:成果収益の50%以上をプロジェクトの責任者、中堅研究者等の重要な貢献をした人員、或いはチームに分配することが可能となる。それに、企業の株権、株の配当等多様性な報酬により、技術者のモチベーションを向上させる。
四、エンジェル投資(創業初期の投資):金融をイノベーションを推進する役割を働かすために、エンジェル投資の関連法案を検討と制定し、イノベーションに対する資本市場からの支援を強化する。
五、企業の発言権:ハイレベル及び常時的な企業イノベーション対話メカニズム、諮問制度を構築し、国のイノベーションの方策策定における企業及び企業家の役割を果たす。
六、GDP計算方法改善:GDP計算方法を改善して、イノベーションの経済的効果を評価する。とりわけ、国有企業のイノベーションにおける業績評価制度の健全化を推進し、収益における技術イノベーションの貢献度を向上させる。
七、改革推進:「グループ化」と「市場化」は大学や科学研究機構の改革を深化させる二つの方向である。大学や科学研究機構は運営において、市場化改革を深化し、混合所有制及び産業技術連盟の構築を推進する。
[JST北京事務所]