[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2015/04/22
抄訳記事公開日:
2015/05/19

「女性教授プログラム」によって400人目の女性教授が誕生

Professorinnenprogramm fördert 400. Berufung

本文:

連邦と州によって助成される女性教授職プログラムによる400番目の教授職が誕生した。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

ドレスデン工科大学でドルナック教授の教授就任講義が行われた。水利経済のディプローム・エンジニアである同教授は、環境科学部で廃棄物・リサイクル産業学科を担当。

ヴァンカ大臣は「今日、大学進学者は男性よりも女性の方が多くなっている。しかしアカデミックなキャリアの進行の過程でいまだにあまりに多くの女性が科学の道から外れていっている。ドルナック教授の例は、女性教授プログラムにより、特に技術・自然科学部門においてより多くの女性がトップの地位に到達することができたかを示す好例である。こうした女性教授は学生にとって重要なロール・モデルである」と語った。

2007年以降、連邦と州は女性教授プログラムによりドイツの大学の機会均等向上の努力を支援しており、2012年末には第二助成フェーズを迎えた。女性教授プログラムについて連邦と州は合同で合計3億ユーロを用意している。このプログラムへの参加のために大学は男女平等コンセプトを展開し、外部委員会による審査がなされている。優れたコンセプトを有する大学だけが最長5年間に亘り最大3名の女性教授が助成金を受け取ることができる。

女性教授プログラムの二つのフェーズにおいてドイツの大学198校が参加した。400人を数える教授がこの制度の恩恵を受けており、その専門分野は全体に行き渡っている。特筆すべき成果としては、約1/3がこれまで女性教授が少なかった自然科学・工学部の分野に従事していることである。現在、ドイツの教授全体の5人に1人が女性である。女性教授プログラムはこうした前向きかつ持続的な発展に大きく貢献した。このため欧州全体でみても機会均等で家庭にも優しい科学に向けて大きなステップを記したと評価されている。

[DW編集局]