[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国民教育・高等教育・研究省(MENESR)
元記事公開日:
2015/04/20
抄訳記事公開日:
2015/05/20

第19回競争力拠点プロジェクト公募: 新規62件のプロジェクトが実現

19e appel à projets des pôles de compétitivité : 62 nouveaux projets voient le jour

本文:

国民教育・高等教育・研究省の2015年4月20日標記報道発表の概要は以下のとおり。

新規62件のプロジェクトには、50箇所の競争力拠点、280社の企業、それに120の公的研究機関が参加している。これらプロジェクトは8850万ユーロの支援を受けるが、そのうち4740万ユーロを国が負担し、4110万ユーロを地方自治体とEUの基金(FEDER)が分担する。

137件の応募の中から選考されたこれらの優れたプロジェクトは、政府が「成長・競争力・雇用」協約の中核に位置づけている産業政策の優先課題の一部に対応している。

企業が主導するこれらプロジェクトは、少なくとも2企業、1研究所が関与しており、イノベーション課題に対する具体的かつ全般的な対応をもたらすものである。主要プロジェクトには次のものがある。

・DIDROプロジェクト
堤防の監視に実際的な手段を用いる全く画期的なプロジェクトで、河川沿いに整備された堤防、河川および運河の監視・聴診に特化して、機器を装備したドローンによるサービス提供という解決策を提供する。
・XTREMCAPプロジェクト
エネルギーや電力の需要増に応えるべく、高速で信頼性が高く厳しい環境下でも運用可能なバッテリーの代替ソリューションを開発する。
・PRINCESSEプロジェクト
子宮内膜症に対する新たな免疫療法とコンパニオン診断検査方法を考案する。
・NATAROME+プロジェクト
「クリーンラベル」の食料品や高付加価値の天然香料を開発する為にバイオテクノロジーによる新たな方法を開発する。
・4EVER-2プロジェクト
テレビに関する実験品質向上を図り、「超高解像度」の定義と規格化に役立てる。
・ALGプロジェクト
超軽量動力機(ULM)や僻地用飛行機などの小型航空機の着陸時の衝撃を和らげる目的の革新的な機械システムを開発する。
・VOIEプロジェクト
監視カメラによる防護や公共の建物の防護に焦点を絞った、稼働中のシステムに対するセキュリティ解決策や技術実証試験装置を考案する。
・COMPOCHOCプロジェクト
既存の技術にさらなる改良を加えて、接着組み立て品質に関する非破壊検査技術の開発を目的とする。これにより組み立て技術としての接着を航空業界で認証できるようにすることを狙う。

2015年の第20回競争力拠点プロジェクト公募は現在進行中である。

[DW編集局+JSTパリ事務所]