[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
共同研究センター(JRC)
元記事公開日:
2015/04/21
抄訳記事公開日:
2015/05/21

JRC、Foresight 2025を発表

Foresight 2025: integrated and fast-evolving standards key to innovation

本文:

欧州委員会共同研究センター(JRC)の2015年4月21日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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欧州委員会共同研究センター(JRC)が行った展望研究(foresight study)により、欧州の標準化システムを迅速化し、統合的な戦略をその基礎とする必要があることが示唆された。標準化が技術進歩や社会的課題に対応し、イノベーションを刺激して競争を促すには、これが唯一の方策だとしている。

研究は、2025年に向けたビジョンに焦点を当て、5つの優先分野を特定している。すなわち、(1) 収束する技術とインフラに対処し、相互運用性と相互接続性を確保できるような基準の策定を狙いとした統合、(2) 資源効率、廃棄物ゼロおよびエネルギーニュートラルを中心とした環境的持続可能性、(3) 品質およびパフォーマンス、(4) 製品パッケージの一部として高品質なサービスを求める消費者の需要に応えるという意味でのサービス、そして(5) リスク回避・解消(de-risking)、つまり革新的なソリューションに対する信用を約束し、健康やセキュリティ、安全、プライバシーに対する潜在的なリスクから人々を保護するような基準を定めることである。

今回の研究では、より早く体系的に対処できるようにするための標準化ニーズを識別するテンプレートも示されている。

[JSTパリ事務所]