[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2015/03/31
抄訳記事公開日:
2015/05/22

国家重点研究開発計画、6つの重点·特定プロジェクトを試験的に実施

国家重点研发计划拟试点6个重点专项

本文:

2015年3月31日付の「中国科学報」ネット版は、「国家重点研究開発計画、6つの重点·特定プロジェクトを試験的に実施」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

3月26日、「基礎研究の強化と自主的イノベーション」をテーマとする香山科学会議が、北京で開かれた。同会議で、科学技術部(MOST)の侯建国副部長は「国家重点研究開発基金の実施を推進するため、科学技術部が関連部門との協議を通じて、原則的に一致を達成し、大気汚染、農作物育種、新エネルギー自動車、化学肥料·農薬の有効利用、デジタル·診療設備、幹細胞及び転化医学研究の6つの重点·特定プロジェクトから試験的に実施する予定」と表明した。

侯建国副部長は、「我々は『中央財政科学技術計画(特定プロジェクト、基金等ファンディングシステム)に対する管理改革を深化する計画』に基づいて、統合·再編された中央財政科学技術研究開発基金である国家重点研究開発基金により、5~10の重点·特定プロジェクトを選定し、試験的に実施することになる」と述べた。

国家重点研究開発基金は重点·特定プロジェクトの形式で実施し、基礎研究、技術開発、社会実装等の異なった種類のプロジェクトが含まれる。科学技術部が世界の最先端技術、国家の重大なニーズ、国民経済の主戦場*に向けて、目標の明確化、一体化された重点·特定プロジェクトを生み出した。同時に財政部と共同で「国家重点研究開発計画管理方法」と「国家重点研究開発計画資金管理方法」の検討·策定に着手し、2015年年末までに公布する見込みである。

また、シンクタンクの設立と専門家の選別手続きを強化することは科学技術改革を深化する大前提である。科学技術部は一元管理が出来る国家科学技術管理プラットフォームにより、科学技術専門家データベースの構築を加速させ、専門家の分類、研究開発プロセスの追跡管理、信用管理の強化により、科学研究資金の不正使用の事前防止を図っている。

*国民経済の主戦場:国民経済において直面する重大な課題を比喩する用語である。

[JST北京事務所]