[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2015/05/11
抄訳記事公開日:
2015/06/02

大学の埋もれた宝

Ungehobene Schätze an Universitäten

本文:

連邦教育研究省(BMBF)は陰に隠れている大学の科学的コレクションに陽を当てるため新しい助成措置をスタートさせる。これに関してBMBFは概略下記のような報道発表を行った。

現在ドイツの約80の大学に800以上の科学的コレクションが存在している。この多くは他に類を見ないものであり、そこには数百万に及ぶ技術的、自然科学的、芸術的、芸術史的な対象が秘められている。しかし多くの場合、これらのコレクションに光を当て、確保するには多くの費用、労力が必要という難しい状況に置かれている。そこでBMBFは、新しい「大学コレクションのためのアライアンス」という措置によってこれらのコレクションを教育及び研究に利用できるようにするため、大学を支援することにした。この助成措置には今後3年間で約750万ユーロが投入される。

ヴァンカ大臣発言要旨:大学のコレクションは文化遺産の重要な部分であり、保存するに値する。主に科学的に利用することにより、その価値が得られる。この特別なコレクションのお蔭で多くの研究問題への取り組みがなされ、あるいは当初その基盤上で研究されそして展開される。我々はそのコレクションの価値を認識し、博物館学的知識を深化させ、その埋もれた宝の利用及び開発に関するコンセプトを展開するよう大学を支援したい。

助成措置「ネットワーク化‐解明‐研究。大学コレクションのためのアライアンス」は科学評議会の勧告に基づくものである。コレクションはこの措置によって当面、テーマに関連した、大学内及び大学外のネットワークを形成することになる。例えばアライアンスは研究に強い博物館との協力を通じてコレクション対象物件の解明、保存等のノウハウを得ることができる。助成対象となる様々なプロジェクトは既に具体的な研究問題及び実践講座に重点的に取り組んでいる。プロジェクトの経過期間中各コレクションにおいてコレクション利用のための戦略を構築することになる。

[DW編集局]