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国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
報道センター
元記事公開日:
2015/05/13
抄訳記事公開日:
2015/06/03

ユンカー委員長、世界的科学者との意見交換会で、科学的助言の新制度を発表

President Juncker welcomes world-leading scientists, discusses role of science in competitiveness and announces new mechanism for scientific advice

本文:

欧州委員会は、2015年5月13日に標題のプレスリリースを発表した。以下にその概要を紹介する。
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欧州委員会のユンカー委員長は、高名で国際的な賞に輝いている科学者達(Sir Paul Nurse, Jules Hoffmann, Serge Haroche, László Lovász, Jean Tirole Edvard, Ingjald Moser)とのランチ・ミーティングを主催した。そこには、Katainen副委員長と研究科学イノベーション担当のMoedas委員も参席していた。

意見交換は、以下の2点に焦点が当てられ、それは(1)欧州が科学の中核研究拠点であり続け、市場化できる革新的なアイデアの発展を促進することを確保するにはどうしたらいいか、そして、(2)EUの政策が最高の科学的アドバイスから恩恵を受けるにはどうしたらいいか、であった。

第2点目の欧州委員会で独立した科学的アドバイスをどう最大限に組織化していくのかに関して、ユンカー委員長は、それ以前にMoedas委員に、欧州委員会が最高の科学的アドバイスを確実に利用できるようにする方法について検討するよう依頼していた。そして、国際的な経験を見る限り、そのようなアドバイスを提供する単一のモデルは存在しないが、科学的アドバイスのおおよその目標は以下の3点であった:
・ 組織的・政治的な利害から独立していること
・ 異なる学問分野やアプローチからの論拠と洞察をまとめていること
・ 透明であること

ユンカー委員長は、これらの目標を達成するために、高品質でタイムリーな独立した科学的アドバイスの仕組みを立ち上げるというモエダス委員の提案を承認した。将来の仕組みは、独立した科学者のハイレベルグループが、国レベルの学術機関やその他の組織との綿密な関係を通じて集められた欧州の幅広い科学的専門分野からの知見を統合し、その知見を活用するというものになるだろう。モエダス委員は、来る数ヶ月にわたって、他の委員と共にこの新しい取り組みに着手していく。

モエダス委員は次のように述べた:
「この独立した科学的アドバイスのための新しいモデルは、欧州委員会が最大限のエビデンスに基づく政策を継続して追求していくことに役立つでしょう。これは、欧州委員会が、市民との約束を果たし、欧州の直面する社会的課題を解決する上で、効果的であるための重要な前進のステップとなるでしょう。」

[DW編集局]