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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国立標準技術研究所(NIST)
- 元記事公開日:
- 2015/04/22
- 抄訳記事公開日:
- 2015/06/05
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国立標準技術局(NIST)と国立科学財団(NSF)、共同で先進製造技術のための研究開発優先順位情報を提供
- 本文:
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2015年4月22日付の国立標準技術局(NIST)による発表記事の概要は以下のとおりである。
米国商務省のNISTと、国立科学財団(NSF)は米国先進製造技術(national advanced manufacturing)R&Dの優先順位付けに関する民間セクターの情報を提供するために共同でコンソーシアムを設立すると発表した。これを受けてNSFは共同契約を通してコンソーシアムを運営するための諸組織からの応募を募った。
コンソーシアムの設立は大統領科学技術諮問会議(President’s Council of Advisers on Science and Technology)による、大統領の先進製造パートナーシップ(President’s Advanced Manufacturing Partnership)に関する2014年10月の公開報告書「米国先進製造技術の加速(Accelerating U.S. Advanced Manufacturing)」 にて取り上げられた最も重要な勧告に答える内容である。この報告書では、米国の技術戦略を策定するに当り、又、進行中の公共及び民間投資の協調を保証するために連邦政府が民間セクターの知恵に連続的にアクセスできるルートを確立する様に勧告している。この運動はNISTの米国製造業を支援する諸イニチアチブを補完する。
期待されるコンソーシアムの利点と成果は以下を含む
・切迫した国家の優先課題及び試練と先進製造技術のための研究の整合性・調整
・連邦政府によって立案された国家のR&D優先順位付けに対する民間セクターからの情報提供のルートの確立
・米国製造業が直面する課題、試練及び機会の持続的分析
・未来の先進製造技術の研究・教育・訓練に関するニーズ及び機会の調査これら情報の連邦政府側のユーザーはNIST、NSF、その他の連邦R&D省庁、省庁間の先進製造技術国家計画局(Advanced Manufacturing National Program Office)及び大統領国家科学技術会議の先進製造技術小委員会(Advanced Manufacturing Subcommittee of the President’s National Science and Technology Council)など。
本日のNSFの募集によると、総額6百万ドルに上る(最高2百万ドルを最長3年間)資金が共同負担無しで提供される。応募締め切りは2015年7月20日。NSFはこのコンソーシアムに対する一義的な責任を負い、NISTはコンソーシアムが主催する会議やアウトリーチ活動に責任を負う。
NSFとNISTは別途、米国航空宇宙局(NASA)、米国防総省、米教育省、米エネルギー省とともに製造イノベーション全国ネットワークの構築を目的として提携している。これはR&Dセンター間のネットワークで、米国生まれの製品の迅速な商業化を可能にするための最先端の製造技術のスケールアップを目的としている。
オバマ政権は、最先端の製造技術への投資を優先して掲げ、連邦政府の製造関連R&D投資を3倍近い年間20億ドルに増額した。トランスフォーマティブな新興の製造技術における米国のリーダーシップの確保は先進製造技術における雇用と投資の面で米国の競争力を不動のものにする。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]