[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2015/05/25
抄訳記事公開日:
2015/06/15

発達障害の告知及び処置

Entwicklungsstörungen vorhersagen und behandeln

本文:

ドイツ連邦教育研究省(BMBF)はドイツ早産児ネットワークに対して更に6年間助成することにした。これに関してBMBFは概略下記のような報道発表を行った。

新生児の100人に1人が出産予定日のかなり前に生まれている。早産児の体重は出産時1,500グラム未満である。その器官はまだ完全に発達していないことが多く、病気になりやすく、死亡率も高い。子供にとって早産の長期的影響がどのようなものであるかについては、まだあまり研究されていない。ドイツにおいて早産に関する科学的な長期研究はこれまでなされていなかった。この隙間をBMBFは既に2008年にドイツ早産児ネットワークを助成することで埋めている。それ以降BMBFは連邦全地域の35以上のクリニックをネットワークで繋いでいる。BMBFはこのほど有効な共同研究について今後さらに6年間、500万ユーロを追加し、助成することを決定した。

ヴァンカ大臣は「早産児は特に看護を必要とする。このためリスクファクター及び適切な処置方法の研究のため力を尽くす」と語り、「どのようなファクターが早産児の長期的発達に影響するのかを緊急に解明しなければならない。そのためにはドイツ全土の専門家のネットワーク化が不可欠である」と続けた。

ドイツ早産児ネットワークにおいては‐現行の倫理的及び法律的条件を遵守しつつ‐2万人以上の早産児の臨床データ及び遺伝子情報を調査し評価する。全ての子供は誕生後6年間に亘り観察される。これに関して、参加した科学者は特に、早産児はどのような遺伝的、臨床的リスクファクターをもっているか、これが子供の発達にどう影響するのか、を解明しようとしている。これにより特に小さな早産児のための適切な処置方法についての有用な知識を得ようとするものである。これらの知識は、例えば肺疾患、発達障害、幼児の重篤感染症等の予知と予防処置に役立つことになる。

[DW編集局]