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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2015/05/15
- 抄訳記事公開日:
- 2015/06/17
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世界保健機関(WHO)、世界向けに中国が開発したエボラ出血熱試薬キットを推薦
- 本文:
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2015年5月15日付の「中国科学報」ネット版は、「世界保健機関(WHO)、世界向けに中国が開発したエボラ出血熱試薬キットを推薦」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
上海張江国家ハイテクパークに位置する上海之江生物·科学技術株式有限公司が開発したエボラウイルス検出試薬キットはこのほど、世界保健機関(World Health Organization, WHO)の許可を受け、エボラウイルスの測定方法として世界に広められる。これは中国のバイオ·医薬品企業が世界で初めて世界保健機関(WHO)によって推薦され、遺伝子診断分野における中国の独自開発技術が国際的な水準に達したことを示している。
エボラウイルスは、2014年2月にギニアで突然発生して以来リベリア、シェラレオネ、ナイジェリアなどの西アフリカ国家に迅速に拡大した。世界保健機関(WHO)は、エボラ出血熱の流行に対応するため、世界向けエボラ検出試薬の公募を発表した。上海之江生物·科学技術株式有限公司は、5ヵ月以内でエボラウイルス検出キットを開発し、アジア地域からの唯一の入選薬となった。
検査·測定データによると、之江生物が開発したエボラ出血熱試薬キットは高い特異性と高い敏感性を持って、感染初期の段階においても効果的に検出することが可能隣で、タイムリーにエボラ出血熱の治療と感染範囲拡大の防止のための大きな力となっている。同試薬キットは世界初のEU(欧州連合)·CE認証取得のエボラウイルス検出試薬キットでもある。
[JST北京事務所]