[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2015/05/28
抄訳記事公開日:
2015/06/17

ドイツ奨学金制度による奨学生数が22,500人に

Zahl der Deutschlandstipendiaten erneut gestiegen auf 22.500

本文:

ドイツ連邦統計庁は昨年度のドイツ奨学金に関するデータを発表した。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

2014年、ドイツ奨学金制度だけで22,500人の学生が奨学金を受けた。これによってドイツの大学は対前年度比14%増の学生に奨学金を支給することができた。ドイツ連邦統計庁の発表によれば企業、財団、個人等のプライベート・スポンサーは単年度でこのプログラムに2,400万ユーロを提供している。

ドイツ奨学金制度は、熱意を持ち、傑出した成績をあげ、特に教育を受ける中での特別な困難を克服している学生については、収入に関係なく月額300ユーロを支援するものである。プライベート・スポンサーは月額150ユーロの奨学金を負担し、連邦がもう半分を負担する。これによって新しいファンディング文化が生まれた。2011 年にスタートしたこのプログラムは、毎年、その奨学生数は連邦によって支援される全ての育英機関による奨学生の合計した数とほぼ同じになっている。

全国的に見ると、学生の90%以上が奨学金に応募することができる。ドイツ奨学金受給生における女性の割合は48%(2014年)で、外国人の割合は7.5%である。受給者の21%は並行して連邦奨学金法(BAFöG)による奨学金も受領している。

前年度プライベート・スポンサーからドイツ奨学金へと調達された2,400万ユーロによってプログラム開始以降の私的資金の総額は6,150万ユーロとなっている。私的資金提供者数は2014年で約6,700人である。

ドイツ奨学金制度によって、私的な資金提供者を結び付け、大学に才能豊かな学生を支援するための地域ネットワークを創設するというファンディング文化が定着化したといえる。

[DW編集局]