[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2015/05/16
抄訳記事公開日:
2015/06/18

中国とインド、気候変動等の分野で協力を展開

中国将与印度在气候变化等方面展开合作

本文:

2015年5月16日付の「中国科学報」ネット版は、「中国とインド、気候変動等の分野で協力を展開」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

インドのモディ首相は、李克強総理の招きにより、5月14日から5月16日まで中国を公式に訪問した。15日には、李克強総理とモディ首相の立会いの下、中国国家海洋局とインド地球科学省は、北京で海洋科学、海洋技術、気候変動、極地科学、氷雪圏における協力関係に関する諒解覚書に調印した。諒解覚書によると、双方は海洋科学、海洋技術、海洋・気象相互作用、気候変動、海洋生物化学研究及び生態システム、地質、地球物理等の分野で協力を展開する。

近々双方の海洋部門、科学研究機構、専門家が互いに訪問し合う交流活動を行い、関係国と共同でインド洋観測システム(Indian Ocean Observing System, IndOOS)の企画、建設、運行を推進する。

極地分野では、「南極条約」の締約国及び「北極理事会」の永久オブザーバーである中国とインドは国際極地業務に積極的に参画する。

大洋科学調査において、国際海底機構(ISBA)の重要な構成国である中国とインドは海底資源の探査·開発技術、深海海洋環境保護などの方面で効果的·効率的な交流を展開し、国際海底区域制度の発展を促進するために重要な役割を果たしている。

インドは「一帯一路」(※)の重要な沿線国家として、中国と協力の潜在力が大きい。今後、双方は交流と互恵的協力を強化し、海洋等の領域における実務的協力を更に推進する。

※「一帯一路」(One Belt And One Road, OBAOR)とは習近平中国国家主席が提唱している経済圏構想である。中国西部から中央アジアを経由してヨーロッパにつながる「シルクロード経済ベルト」(一帯)、 中国沿岸部から東南アジア、インド、アラビア半島の沿岸部、アフリカ東岸を結ぶ「21世紀海上シルクロード」(一路)の二つの地域で、交通インフラ整備、貿易促進、資金の往来を促進していく構想である。

[JST北京事務所]