[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2015/05/28
抄訳記事公開日:
2015/06/19

未来の労働‐チャンスとリスク

Die Arbeit von morgen – Chancen und Risiken

本文:

連邦教育研究省(BMBF)は「デジタル世界における労働」会議を開催、「未来の労働」を重点とすると労使双方と共に発表した。これに関してBMBFは概略下記のような報道発表を行った。

全国で約4,300万人が就業しており、この数は歴史始まって以来なかったものである。その2/3は既にデジタル化による労働の変化を経験し、如何に技術的な進歩によってバーチャルな労働と実際の労働との境界線が揺らぎ、職場が変化したかを理解している。このためBMBFは「労働の未来」というテーマを重要視し、将来の研究助成の重要ポイントについて労使共同でベルリンでの「デジタル世界における労働」会議で紹介した。

会議の目標には、将来の労働研究の展開のための新しい行動テーマや研究テーマについて議論することも含まれる。ロボットは人間を支援するのか、あるいは人間にとって代わるのか、といったことも問題となる。デジタル世界において人間はどのようにして安全かつ健康に働けるのか、労働と私的生活の調和を如何にして保つのか等がテーマである。

ヴァンカ連邦教育研究大臣は、「人間が自分の仕事の未来について考えを巡らせることは正しいことだ。将来の仕事を自己決定できるように研究活動を立ち上げそして結集していく」とし、「それ故、労働研究を労使共同で前進させることは喜ばしい。デジタルな労働は同時に、大きなチャンスを秘めている」と語った。
クラーマー経営者団体連合会長は、「全ての人々がデジタル社会に参加できるようにしなければならない。目標はインダストリー4.0ならぬ、ソサエティ4.0である。これを達成するための最善の道は教育しかない」と発言した。

「労働の未来」は研究プログラム「明日の生産、サービス、労働のためのイノベーション」の一部である。

[DW編集局]