[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立標準技術研究所(NIST)
元記事公開日:
2015/05/07
抄訳記事公開日:
2015/06/22

国立標準技術局(NIST):先進製造技術計画に対して780万ドルの助成金

NIST Awards $7.8 Million for Advanced manufacturing Technology Planning Grants

本文:

2015年5月7日付の国立標準技術局(NIST)による発表記事の概要は以下のとおりである。

米国商務省のNISTは米国における先進製造技術の成長を加速するために総額780万ドルに上る16の助成金を発表した。これらの助成金は優先順位が高い技術的な難題を克服するための研究計画の展開や、協調的行動計画を立てるに当たって産業主体のコンソーシアムを支援する。

NISTの先進製造技術コンソーシアム(AMTech)計画は2年間で41万3千ドルから50万ドルの助成金を11の州と首都ワシントンDCの大学やその他の非営利団体に交付。これら16のプロジェクトを支援する作業に40以上の団体が参加して助成金を分け合う。更に250以上の事業者、諸業界団体、大学並びにその他の団体が助成金を受けないパートナーとして参画する。

米商務長官ペニー・プリツカー(Penny Pritzker)氏は「米国製造業の強化は商務省のオープン・フォー・ビジネス課題(“Open for Business Agenda”)の鍵となる重要な要素で、発表された助成金は先進製造を躍進させる官民パートナー協力を後押しし、それは経済成長を支援するための最も重要なものである。我々はイノベーションの最先端を我が国の製造部門が牽引し続けるめの投資を継続して、新しい成長産業と米国の雇用を創出する。」と指摘。

AMTech計画で助成される新しいプロジェクトは、次世代ガスタービン、宇宙空間製造からハイブリッド半導体と合成生物学装置(synthetic-biology device)やガラス製造まで広範囲にわたる産業と技術に及ぶ。
ウイリー・メイ(Willie May)商務省次官兼NIST局長は「これらのプロジェクトは米国の既存の製造業と新興の製造業にイノベーションと生産性向上の道筋をつける。この様なパートナーシップは共有された技術障壁に取り組むために、そして究極的には新知識、新技術、新能力から得られる実用的で経済的な利益を勝ち取るために必用である」とする。

これらの内13のプロジェクトでは新しいコンソーシアムを発足する。すべてのプロジェクトにおいて、対象とされた産業分野においてR&Dを特定、優先順位化、調整するための技術的なロードマップの作成または類似の作業を開始する。
AMTech計画は2013年に発足し、米国の産官学の間のパートナーシップの火付け役となった。それは、先進製造の成長に対する共有された技術的障壁と取り組むための新しい産業主導のコンソーシアムの形成と同時に、既存のコンソーシアムの強化も促すものである。
2014年6月30日にプログラムはAMTech計画に基づく助成金の第二次競争提案(second competition for AMTech planning grants)を募集。今回の助成金交付対象は連邦政府からの助成金総額5,660万ドルに上る要求がなされた当初118の応募の集まりの中から選定された

[DW編集局+JSTワシントン事務所]