[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)
元記事公開日:
2015/05/29
抄訳記事公開日:
2015/06/23

“DLR_School_Lab TU Darmstadt”の設立を決定

Staatssekretärin Zypries: Gründung des Schülerlabors „DLR_School_Lab TU Darmstadt“ beschlossen

本文:

ダルムシュタット工科大学(TU Darmstadt)とドイツ航空宇宙センター(DLR)のスクール・ラボ設立が決まった。これに関して連邦経済エネルギー省(BMWi)は概略下記のような報道発表を行った。
ダルムシュタット工科大とDLRのスクール・ラボ設立が決まった。開校は2016年下半期の予定。“DLR_School_Lab TU Darmstadt”には子供たちを「未来への旅」に招待する。これによってスクール・ラボは若者たちの自然科学や工学への関心を喚起し、現在の研究を展望させ、将来の就業機会を紹介することになる。
連邦政府の航空宇宙コーディネーターであるツュープリスBMWi次官はDLRとダルムシュタット工科大のイニシアチブを歓迎し、「ダルムシュタットにスクール・ラボを設立することを歓迎する。我が国経済の将来にとって、特にMINT(数学、IT 、自然科学、工学)部門の優秀後継人材は欠くべからざるものである。スクール・ラボのようなイニシアチブによって経済界及び学界と共に若者たちのこうした専門分野への関心を高めていきたい」と語った。
DLR会長ヴォルナー教授は「ダルムシュタットのスクール・ラボもこれまでのDLR_School_Labsの成功例に倣っていく。子供たちは興味あふれる多数の参加型実験を行い、研究の魅力を積極的に体験することができる」と語った。ダルムシュタットでは進行中の宇宙飛行プロジェクトの他、航空、IT、その他ハイテク領域も対象となる。
欧州宇宙機関(ESA)等、他の機関も新しいスクール・ラボに協力する。これまでDLRは12のDLR_School_Labsを設立しており、年間36,000人以上の生徒に学外学習の場を提供している。8つはDLRにあり、4つは連携関係にある大学が運営している。 DLR_School_Lab理念の核心的思想は子供たちによる体験である。
ヴォルナー教授は、「生徒たちは物理の講義や他のMINT科目において得られた知識がどのように実際に役立つのかを理解し、自然科学と工学は実は面白いものであることを実感する」と語り、「問い合わせは多く、一部では一年待ちというところもある。この新しいダルムシュタットのラボも地域の学校にとってはもとより、それにとどまらないほど大きな意味をもってくるものと確信している。」と述べた。

[DW編集局]