[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2015/06/05
抄訳記事公開日:
2015/06/24

大西洋を越えた初の職業教育協力

Erste transatlantische Kooperation in der beruflichen Bildung

本文:

ドイツとアメリカは二元的職業教育(デュアルシステム)の分野においてより密接に協力することを取り決めた。これは同領域における初の大西洋を越えた取り決めである。連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。
ラッヘルBMBF政務次官は「アメリカに拠点を置くドイツ企業では、技術職をはじめ優れた専門人材に対する需要が高まっている。この覚書は企業にとっても、地域の若者たちにとってもプラスとなるものである」と語った。
協力強化の目的は、職業教育における組織と実施基準に関する情報交換の改善、定期的な専門家による訪問及び会談、企業と経済団体による教育訓練への関与の強化である。
ドイツ企業はアメリカの子会社等において既に多くの職業能力開発訓練を実施している。ワシントンのドイツ大使館は在米ドイツ商工会議所と共同で2012年に“Skills Initiative”を呼びかけた。これにより在米ドイツ企業と17の所管連邦機関やコミュニティ・カレッジなど教育訓練機関が協力することとなった。米国政府はこの“Skills Initiative”の活動に刺激を受け、オバマ大統領とバイデン副大統領は商務、労働、教育各省と共に、デュアルシステムのフレームワークの強化とモデルプロジェクト促進のためのタスク・フォースを創設した。産業界の参加への関心は高く、在米ドイツ企業もこの恩恵を受けることになる。

[DW編集局]