2015年6月5日付の「中国科学報」ネット版は、「中国科学院大学、3つの学部を設立」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

中国科学院（CAS）は、更に「科学と教育融合」を推進するために、このほど「天文·空間（宇宙）科学学部」、「エンジニアリング科学学部」、「公共政策と管理学部」3つの学部を設立した。

天文·空間（宇宙）科学学部は天文科学上の重大課題を対象に、天文学と関連分野の研究者·専門家を集めて、「重要な科学研究施設－重大成果の創出－ハイレベル人材育成」といった形で科学と教育の融合における新しいモデルを形成し、天文·空間（宇宙）科学の教育ブランドを構築する。

同学部には著名な天文学者、空間科学の専門家（中国科学院·中国工程院院士13名、傑出青年科学者17名を含む）が多数在籍している。共有された郭守敬望遠鏡(LAMOST）、500メートル球面電波望遠鏡(FAST)、天馬65メートル電波望遠鏡等の天体観測装置は中国科学院大学の授業、科学研究等の基盤になる。中国科学院大学·天文·空間（宇宙）科学学部においては、科学と教育融合の新たな運営モデルを試行している。

同様に、エンジニアリング科学学部は中国科学院力学研究所を代表として、中国科学院電工研究所、中国科学院エンジニアリング熱物理研究所、中国科学院武漢岩土力学研究所、中国科学院蘭州寒区旱区環境とエンジニアリング研究所、中国科学院大学本部と連携し、構築された。また、公共政策と管理学部は中国科学院科学技術政策と管理科学研究所を代表として、中国科学院大学管理学部、人文学部公共管理学科と法律学科、科学技術資源管理研究センターと連携し、構築された。

[JST北京事務所]