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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2015/06/06
- 抄訳記事公開日:
- 2015/07/07
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中国初のMERS(中東呼吸器症候群)輸入症例ウイルスの全ゲノム配列が決定
- 本文:
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2015年6月6日付の「中国科学報」ネット版は、「中国初のMERS(中東呼吸器症候群)輸入症例ウイルスの全ゲノム配列が決定された」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
6月5日、中国疾病予防制御センター(CDC)が明らかにしたところによると、中国疾病予防制御センター·ウイルス研究所は広東省及び恵州市疾病予防制御センターと協力して、中国初のMERS(中東呼吸器症候群)輸入症例ウイルスの全ゲノム配列を決定した。
MERSは新型コロナウイルスによるウイルス性呼吸器疾患で、2012年にサウジアラビアで初めて発見され、世界保健機関(WHO)は2013年5月、この新型コロナウイルスをMERSと命名した。2012年9月から2015年5月にかけて、世界で確認されたMERSの患者数は千人以上に達した。中国·広東省で初の中東呼吸器症候群(MERS)感染者が5月29日、確認された。
6月3日、中国疾病予防制御センター·ウイルス研究所はハイスルーブット·シーケンシング技術(High-throughput sequencing)によりウイルスの全ゲノム配列を決定し、関連データをジェンバンク(※GenBank)にアップロードした。配列分析の結果と遺伝学的解析によって、ウイルス株(virus strain)の発生源が中東地域のサウジアラビアであると推定され、ウイルス感染に関与する受容体結合ドメイン(receptor-binding domain, RBD)の突然変異は見られず、伝染性増強の証拠はなかった。
専門家は、「細菌·ウイルスのゲノム配列の測定·比較によって、細菌·ウイルスの性質、発生源、感染力等を解析し、効果的な予防及び治療方法を見つけることができる」と述べた。
ジェンバンク(GenBank)は、米国生物工学情報センター(National Center for Biotechnology Information, NCBI)が提供している、塩基配列データを蓄積・提供している世界的な公共の塩基配列データベースである。
[JST北京事務所]