欧州委員会は、2015年6月15日付で、標題の記事を発表した。以下にその概要を紹介する。
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EUと産業界のパートナーシップである「新バイオ産業共同事業」（”Bio-Based Industries Joint Undertaking”, 以下、BBI JU）の最初の10プロジェクトが、EUの研究助成プログラムであるHorizon2020からの5,000万ユーロと産業界からの2,800万ユーロの支援を受けて、スタートする。これは、本日（2015年6月15日）署名された協定に基づくものである。

これらのプロジェクトには、化石燃料または化石燃料をベースとする素材を代替する可能性を持つ特定のバイオ素材に関する研究が含まれている。また、不毛な耕作限界地で育てられたカルドン等の油料作物を使用して植物油を抽出することを目的とした工業規模の最重要プロジェクトも含まれている。これらのバイオ素材は、バイオ潤滑油、化粧品、バイオプラスティック等のバイオ製品に変換され、変換過程で生成された副産物は、エネルギー、動物飼料、化学製品を生産するために使用される。

本日発表された投資は、欧州における強力なバイオ産業セクターの構築に向けた民間と公共セクターにおけるコミットメントを証明するものであり、化石燃料を使用しない未来に向けた新しい仕事と成長に繋がるものだ。

研究・科学・イノベーション担当欧州委員のCarlos Moedas氏は次のようにコメントした：「これらのプロジェクトは、欧州がより環境に優しく、持続可能な化石燃料を使用しない未来を実現することに役立つでしょう。BBIJUは、地域経済を多様化することにより、地域開発を促進し、新たな産業セクターへの投資の増加と新たな雇用の創出及び成長を実現するでしょう。」

BBI JUは、37億ユーロの財源を持つ欧州連合とバイオ産業コンソーシアム間の新たな官民パートナーシップである。BBI JUは、革新的な技術とバイオリファイナリーによってバイオ残留物及び廃棄物をより環境に優しい日常的な製品へ変換することに重点的に取り組んでおり、これはバイオ経済の核心部分である。

＜背景＞
BBIJUは、欧州委員会のイノベーション・投資パッケージ（”Commission’s Innovation investment Package”）の一部として2014年7月に開始された。BBIJUにおける最初の研究公募は、同月に実施された。その研究公募に対して、38の適格な提案が提出され、そのうちの10の提案が助成を受ける予定である。

バイオ経済を支援する追加的な官民投資が既に実現しようとしている。2015年5月19日に、1億ユーロの研究公募が発表され、2015年の中頃にもう一つが発表される予定である。すべての研究公募は、Horizon2020への参加のためのポータルサイトで発表されている。

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