[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学院(CAS)
元記事公開日:
2015/06/09
抄訳記事公開日:
2015/07/08

中国、スペースデブリ観測・応用センターを設立、スペースデブリ対策を強化する

国家航天局空间碎片监测与应用中心在国家天文台挂牌成立

本文:

中国科学院(CAS)は6月9日付でウェブサイトにおいて、国家航天局(CNSA)は6月8日、スペースデブリ(宇宙ゴミ)に対する観測や早期警戒等の取組みを強化すべく、中国科学院(CAS)と提携してスペースデブリ観測・応用センター(以下、「同センター」という)を設立した、と報じた。本記事でその概要をまとめる。

同センターはCAS傘下の国家天文台に設置され、CNSAとCASの共同管理を受ける。業務展開では、CNSAからの委託と指導を受け、CAS保有の関連施設と人材を活用するという体制で進められるという。同センターの主な業務として、①スペースデブリと近地球天体に対する観測システムの構築、全体解決案の企画、及びキャパシティビルディング(能力構築)、②スペースデブリと近地球天体に対する追跡観測、リスク評価と緊急事態対応、③スペースデブリに関するデータの共有、データーベースの動的インデックス作成④スペースデブリに関するデータに関わる国際交流、及びスペースデブリに関する戦略設計や技術開発、法整備等のための研究等とされている。

統計によると、中国所有する運行中の宇宙機は129基あり、スペースデブリと100m以内の近距距接近とのリスクは、毎年30回以上発生しているという。

[JST北京事務所]