[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2015/06/26
抄訳記事公開日:
2015/07/13

マイスター連邦奨学金の需要が新たに増加

Erneut große Nachfrage nach dem Meister-BaföG

本文:

連邦統計庁はいわゆる「マイスター奨学金」の件数を発表した。これに関して連邦教育研究省(BMBF)が概略下記のような報道発表を行った。

連邦統計庁の発表によると、昨年度継続教育対象者約172,000人がキャリア向上継続教育助成法(AFBG)に基づく給付を受けた。対2013年で助成を受けたものの数は0.2% 増加し、対前年度水準を凌駕したのはこれで7年連続となった。ヴァンカ大臣は「この上昇傾向を確実なものにするため、構造の近代化や助成対象者範囲の拡大などの多くの改善策を組み入れたAFBG改正案においてマイスター奨学金を強化するための明確なインパルスを設定ことにする。ドイツ社会は緊急にインダストリー・マイスター、手工業マイスター、サービス業マイスター、更にはソーシャルサービス業及び看護職における専門人材及び管理職人材を必要としている」と語った。

ヴァンカ大臣は助成対象者における女性の割合に変化がないことに関して行動を起こす必要があるとしている。割合は1/3を下回り、2014年は対前年比0.7% と若干の後退を見せている。ヴァンカ大臣は「改正法においては家庭とキャリア向上継続教育の調和に特に着目していく。例えば、定時制継続教育を受ける者は授業をフレキシブルに分割して受講できるようにすることもこの一部である。さらに家庭と子供に関連するパフォーマンスの改善を明確に優先することにした。これについては、産業界も労働環境やキャリア展望について一貫して家庭に優しいものにしていくことが求められる」と語った。

連邦統計によると2014年助成対象者の56%が定時制で、フルタイムは44%であった。助成額は2%増で、5億8,700万ユーロに上昇した。

「マイスター連邦奨学金法」は1996年から職業資格の拡大、向上を支援しており、若手専門職人材の継続教育モチベーションを強化し、ポテンシャルな起業家に、継続教育修了後に独立へのステップを歩み、雇用を創設するという刺激を与えるものである。

[DW編集局]