[本文]

国・地域名:
フィンランド
元記事の言語:
英語
公開機関:
フィンランド技術庁(Tekes)
元記事公開日:
2015/06/12
抄訳記事公開日:
2015/07/17

新政府計画で研究・開発・イノベーション予算削減の見通し

Funding cuts to affect Tekes – cooperation between universities and business will bear the brunt of cuts

本文:

フィンランド技術庁(Tekes)の2015年6月12日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
===

このほど発表されたフィンランド政府の計画で、2016年以降、フィンランド技術庁(Tekes)に割り当てられる研究・開発・イノベーションのための予算が1億3,800万ユーロ削減される見通しとなった。この影響を最も深刻に受けるのは大学や研究機関への研究資金で、1億ユーロの縮減となる。

今回の予算削減で影響を受けるのは、助成金をベースとしたファンディング部門。まずは、Tekesの科学技術イノベーション戦略センター(SHOK)のプログラム、イノベーション都市プログラム(INKA)、大企業や公的研究組織への資金提供が対象となる。

一方、中小企業およびスタートアップ企業への資金提供は、Tekesの融資ベースのファンディングとしてこれまで通り維持される。

TekesのPekka Soini理事長は、「今回の削減は、イノベーション活動に対する公的な資金供与と、Tekesの業務に具体的な変化をもたらすことになるだろう。最も大きな影響を受けるのは、大学と研究機関、民間部門を結ぶネットワークと協力関係である」とコメントしている。

政府の計画には、政府が10億ユーロ超の投資を予定している26件の主要プロジェクトも含まれており、これらの多くはTekesの重点分野となっている。

[JSTパリ事務所]