2015年6月27日付の「中国科学報」ネット版は、「ヒトヴァリーム計画（国際ゲノム変異計画）·中国事務局が北京に設立された」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

6月26日、ヒトヴァリーム計画（国際ゲノム変異計画） (Human Variome Project, HVP)·中国事務局が北京で正式に設立された。ヒトヴァリーム計画のコアメンバーとして、中国は今後5年間で20種類の重要な疾患の変異したゲノムのデータ収集を行って、各疾患·データベースを構築し、保健指導に正確な医学的指標を提供することを目指している。

ヒトヴァリーム計画（国際ゲノム変異計画）はユネスコ（国連教育科学文化機関）の支援の下に、世界81か国が共同参画するヒトゲノム国際協力計画である。当計画はヒトゲノム研究が臨床研究、応用段階に入ったことを意味する。同計画は人類の疾患に関する遺伝子変異データを収集し、国際標準のヒトゲノム·データベースを構築·共有して、疾患の予防·診断·治療·回復を図ることを目的としている。

[JST北京事務所]