[本文]

国・地域名:
アイルランド
元記事の言語:
英語
公開機関:
アイルランド科学財団(SFI)
元記事公開日:
2015/07/07
抄訳記事公開日:
2015/07/27

イングリッシュ大臣、SFIの2014年度年次報告書を発表

MINISTER ENGLISH ANNOUNCES PUBLICATION OF SCIENCE FOUNDATION IRELAND ANNUAL REPORT 2014

本文:

アイルランド科学財団(SFI)の2015年7月7日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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アイルランド科学財団(SFI)は2015年7月7日、2014年度の年次報告書を発表した。SFIの戦略計画「アジェンダ2020(Agenda 2020)」を引き続き実行し、政府雇用行動計画(Government’s Action Plan for Jobs)の目標を達成したという意味で、2014年はSFIにとって重要な年であったとしている。

年次報告書では2014年の活動のハイライトとして、産官共同の資金提供(6年間で2億4,500万ユーロ)により、規模・卓越性において世界レベルのSFI研究センターがアイルランドに5ヵ所新設されたことを挙げている。これらの研究センターは、700人の研究職を擁して応用地球科学やソフトウェア、医療機器など、経済における重要な新興分野を支援するもので、今後、アイルランドをFDI(直接投資)の重要拠点としていく上で一助になるものと見込まれている。今回の投資により、アイルランドのSFI研究センターは計12ヵ所となっている。活動ハイライトは以下の通り。

・トムソンロイター社のEssential Science Indicatorsにもとづく論文の被引用数でアイルランドは世界第16位にランキング。
・SFIは世界レベルの研究センター5ヵ所の新設に1億5,500万ユーロを拠出、企業から9,000万ユーロの共同投資。
・SFIは1,200社を超える企業(多国籍企業650社、中小企業561社)との協力案件を支援。
・国際学術協力事業が57カ国、1,843件と増加。
・SFIはアイルランド規格協会(NSAI)より模範的なコーポレートガバナンスを実施したとしてSWiFT3000を取得。

ダミアン・イングリッシュ技術・研究・イノベーション担当大臣は、今回の報告書刊行にあたり、アイルランドが国際的に質の高い科学研究を行っていることに触れ、政府は引き続き、政府雇用行動計画や科学戦略のもと、アイルランドの経済社会にインパクトを及ぼしうる科学研究のサポート環境整備に注力するとともに、アイルランドへの新しい投資を惹きつけ、高価値の雇用を生み出していく考えであることを述べた。

[JSTパリ事務所]