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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2015/06/30
- 抄訳記事公開日:
- 2015/07/29
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中国の「地球解読計画」が始動へ
- 本文:
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2015年6月30日付の「中国科学報」ネット版は、「中国の『地球解読計画』が始動へ」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
中科曙光(Sugon*)科学技術イノベーション大会はこのほど北京で開催され、「地球数値システム·シミュレータ·プレリサーチ·プロジェクト(pre-research project)及びプロトタイプシステム(prototype system)建設プロジェクト」(地球数値システム·シミュレータ・プロジェクトと略称する)を発表した。同プロジェクトは中国科学院による中国科学院·大気物理研究所が音頭をとって、中国科学院·計算技術研究所、中国科学院·コンピューター·ネットワーク情報センター、曙光情報産業有限会社(北京)と共同研究を実施する。
「地球解読計画」と呼ばれる地球数値システム·シミュレータ・プロジェクトは地球数値システム·シミュレータという重大な研究施設の有効利用に積極的な推進し、中国人研究者のスパコンによる地球システムの未来と変遷の科学的予測を可能となる。中国科学院の院士、大気力学の学者である曾慶存氏は、「現在、世界各国で地球システムシミュレータによる100年後の地球環境·気候の変化の予測実験を行っている。中国の気候理論研究、気候モデルシミュレーション等が国際的なレベルに達した。我々は世界の気候変動対策等において積極的に参与し、発言権を把握して、世界の気候変動対応のために貢献すべきである」と指摘した。
同プロジェクトは地球科学に向けての高性能コンピューター、地球システム数値シミュレーション·可視化システムにおける2つのプラットフォームを構築し、地球システムと大気汚染地域モデルを開発して、短期気候予測、重点地域の空気質予報等に応用できる。
中国科学院の院士、曙光情報産業有限会社の李国傑理事長は記者の取材に対して、「地球数値システム·シミュレータは高性能コンピューター技術の発展に重要な意義を持っている。今後、性能の向上を前提として、どうしたらもっと合理的に省エネができるかを考えなければならない」と語った。
※中科曙光は中国科学院参加の企業の一つで、全称「曙光情報産業有限会社」である。
[JST北京事務所]