2015年6月9日付の国立科学財団（NSF）によるイノベーション・フロンティアズ探究イニシアチブ（Exploring Innovation Frontiers Initiative, EIFI）に関する発表記事の概要は以下の通りである。

競争力に関する諮問委員会（Council on Competitiveness）は6月9日のアトランタ州ジョージアでのキックオフ会議を皮切りに、NSFによる支援の下で2年間のEIFIを今後全米の各都市で展開する。経済成長にとって、技術革新はこれまで以上に不可欠になってきており、EIFIは今後数十年の米国の競争力を推進する新興の技術革新モデルを特定する事を目的としている。EIFIはNSFによる投資インパクトの強化を目的としたパートナーシップ構築の広範な取り組みの一部である。

NSFのコルドバ理事長はジョージア工科大学主催のアトランタ講演で、米国南東部の産・学・官並びにNPOのリーダー達を前に世界の経済、金融、物的資源、新技術及び人口動態の急速な変化に対応してイノベーションが進化していく中で、それを理解して促進する様に促した。

米国と世界は、経済成長率の増加、増大する人口への食糧・水・エネルギー・その他の天然資源の確保、サイバー攻撃及びその他の新たな脅威に対する防御そして多様な社会への高品質の費用対効果に優れた保健医療の提供と言う巨大な挑戦に直面している。それに応えるためにも、斬新でインパクトの強いイノベーションへの期待が今までに無いほどに高まっている。NSFは大学や小企業における基礎研究並びにトランスレーショナル・リサーチを支援して公共及び民間セクターにおけるイノベーションの種を蒔いている。

参加者は、イノベーションモデルの探究以外にも、米国のイノベーション能力の活用法、新しい才能及び発想の育成法、イノベーションの広範な繁栄への展開法そして国家及び地域経済の成長について討議を重ねた。

次回のEIFI会議はカリフォルニア大学の主催で11月23日にリバーサイド校で予定される。

[DW編集局]