[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
共同研究センター(JRC)
元記事公開日:
2015/07/15
抄訳記事公開日:
2015/08/06

持続可能な開発に関する的確な科学的根拠と政策決定への支援に向けて

Towards better scientific evidence and support for policy-making on sustainable development

本文:

欧州委員会共同研究センター(JRC)の2015年7月15日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2015年7月15日、欧州委員会は、エチオピアのアジスアベバで開かれた第3回開発資金国際会議(Third International Conference on Financing for Development)のサイドイベントを開催した。

欧州共同研究センター(JRC)がコーディネートした本イベントには、アフリカ連合委員会、ユネスコ、アフリカ・カリブ海・太平洋地域、南アフリカ共和国科学技術省、アフリカ科学アカデミー、欧州委員会リオ+20フォローアップ専門家グループ、持続可能な開発目標、そしてJRCの代表らによるパネルスピーカーを含め、様々な国や機関のステークホルダーが参加した。ポスト2015年開発アジェンダの実施とモニタリングを支える科学的根拠の重要性と可能性に関する政治的モメンタムを高めることを目的に、参加者らはパネルディスカッションやプレゼンテーションを通じて、持続可能な開発に関する科学的根拠と政策決定への支援、ならびに科学技術イノベーションの総合的な役割について話し合った。

イベントでは、JRCが国際協力・開発総局および人道援助・市民保護総局との緊密にな連携により開発した、開発援助に関する新しいデータベース「EUエイド・エクスプローラ(EU Aid Explorer)」がテーマの一例として議論された。この独自のウェブ・ツールを用いれば、世界各地の開発および人道支援に関する完全なデータに容易にアクセスすることができる。

JRCは、食糧安全保障などの持続可能な開発に関連する分野で、政策立案者に科学的根拠を提供するための豊富な経験を有している。現在は、生物工学やGMOなど、農業、栄養学および食糧安全保障に関する情報システムの改善、ならびにサブサハラ・アフリカの一連の問題に関する科学的助言などに重点を置いた活動を展開している。

[JSTパリ事務所]