[本文]

国・地域名:
スイス
元記事の言語:
英語
公開機関:
スイス国立科学財団(SNSF)
元記事公開日:
2015/07/30
抄訳記事公開日:
2015/08/10

実用化支援プログラムprecoRで6件を採択

For the second time, precoR will finance six precompetitive projects

本文:

スイス国立科学財団(SNSF)の2015年7月30日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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目的志向型のプロジェクトを、基礎的かつ「非予測的な」研究段階から、予測的エンジニアリングのアプローチが可能な段階まで移行させることは課題であるが、precoRプログラム(基礎研究の段階にある研究への資金供与プログラム)は、プロジェクトにおける研究活動を、実用化可能な段階まで支援する。

2015年2月に締め切られた第二次募集では、テーマを物質・材料科学(materials science)および製作技術(fabrication technology)に限定していたにもかかわらず、24件もの応募が寄せられた。今回は2014年に実施された第一次募集と比べ、応用科学の研究大学から3倍の数のプロポーザルが提出された。これらのプロポーザルは、スイス国立科学財団(SNSF)の国内研究会議(National Research Council)、スイス連邦技術革新委員会(CTI)およびSwissMEMのメンバーで構成されるパネルによって科学的に評価された。その結果、応用科学の研究大学が申請したプロジェクトの採用率が高かったという点が特に注目された。6件の採択プロジェクトのうち2件は、チューリッヒ応用科学大学(ZHAW)からの提案であり、応用科学研究を行うもう一つの大学(スイスイタリア語圏職業大学校(Scuola universitaria professionale della Svizzera italiana)も採択プロジェクトに参加している。

precoRプログラムの募集を通じて得られた経験は今後、SNSFの複数年プログラム(2017-2020)の一つであるBridgeプログラムに織り込まれることになっている。SNSFとCTIは、このBridgeプログラムにより、研究成果の移転と活用を推進していく。

[JSTパリ事務所]