欧州研究会議（ERC）の2015年7月28日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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欧州委員会は2015年7月27日、2016年度のERCワーク・プログラム（ERC Work Programme 2016）を採択した。ERC科学会議（Science Council）が策定したこのプログラムに、画期的なアイデアを追求するために欧州を訪れる、もしくは滞在する世界各地のトップ・レベルの研究者を対象とした助成金16億7,000万ユーロを見込んでいる。

新しい競争的資金の一環として、ERCは2015年7月28日、2016年の若手研究者奨励グラント（Starting Grants 2016）の最初の募集を開始した。予算は4億8,500万ユーロ、応募の締切りは2015年11月17日である。この制度は、博士課程修了後、2～7年間の研究者経験と、将来有望な研究実績を有する研究者を対象としている。

その他の競争的資金は、今後ワーク・プログラムのスケジュールに従って実施される。2015年10月15日には中堅の研究者を対象とする独立移行助成金（Consolidator Grants）、2016年5月24日には研究リーダーを対象とした上級助成金の募集が開始される。

その他の活動として、ERC競争的資金への参加促進を目的とした新たな措置が今回のワーク・プログラムに導入されている。グッドプラクティスの特定と共有を通じて申請者に対する支援の質を向上するため、正式に指定されたERC各国連絡窓口（NRC）のコンソーシアム支援もその一環である。

[JSTパリ事務所]