欧州委員会は、2015年7月22日付で標題の記事を発表した。以下にその概要を紹介する。
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欧州委員会は、本日、実体経済への投資を開始するための最後の基本要素をそろえた。合意された政策パッケージにより、欧州戦略投資基金（EFSI）は2015年の早秋までに稼働することが可能となる。これは、Juncker委員長が定めた野心的なタイムテーブル通りに、欧州投資計画を実施するためである。

研究科学イノベーション担当欧州委員のMoedas氏は、欧州投資銀行（EIB）と欧州投資基金（EIF）との合意文書に署名し、EFSIが既存の融資保証制度の強化していくことに合意した。これは、EU研究イノベーション助成プログラムHorizon2020のもとで開発された新世代型金融商品の一つである”InnovFin SME Guarantee”（InnovFin中小企業保証）と明白な関係がある。

Moedas委員のコメントは次の通り；
「革新的なSMEの資金アクセスを支援するために実施したInnovFin制度は、すばらしい大成功を収めてきており、2015年も応募額を上回る申込が来ています。EFSIの支援は、革新的なSMEに対して、より多くのより早い資金アクセスを保証し、この並外れた需要を満たす手助けになるでしょう。これは、欧州投資計画がすでに研究イノベーションのために実施され、Horizon2020の威力を増加させている一つの具体例です。」

なお、”InnovFin –イノベーターのためのEU資金提供”は、新世代型のEU金融商品と顧問サービスであり、革新的な企業の資金アクセスをより容易にするために、Horizon2020のもとで開発された。InnovFinは、欧州における研究イノベーション活動に500億ユーロ近くの投資を注入する見込みだ。

[DW編集局]