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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2015/07/17
- 抄訳記事公開日:
- 2015/08/25
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国家科学技術重大特定プログラムに、第三者評価を導入
- 本文:
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2015年7月17日付の「中国科学報」ネット版は、「国家科学技術重大特定プログラム、第三者評価を導入」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
中国共産党·中央弁公庁、国務院弁公庁はこのほど、「中国科学技術協会傘下の諸学会は政府からの委託により職能転換の拡大(試行)業務に関する実施方案」を刊行・配布し、拡大(試行)業務の全体要求、主要ミッション、科学評価等に対して明確な規定を策定した。同実施方案は、以下の要点が含まれる。
一、全体要求:科学技術団体の優位性を十分に発揮、政府の職能転換を順調に引き受けて、監督·評価機能を強化し、改革の全面的深化、管理体制、管理能力の現代化に模範例を提供する。
二、主要ミッション:試行の成果を基礎とし、科学技術評価、エンジニアリング技術分野における職業資格認定、技術標準の設定、国家科学技術賞の推薦に関する4つの重点ミッションを中心として試行事業の展開に努める。
三、科学技術評価:科学技術団体としての第三者評価の独立性を発揮、整った科学技術評価制度を構築し、決定·執行·評価の分離である運営メカニズムを形成する。科学技術部(MOST)等の委託を受けて事後評価を重点とし、国家科学研究·開発とイノベーション拠点の評価、研究資金の実施状況の全体評価、科学研究プロジェクトの完成状況の評価について三つの方面で試行·探索を展開する。
四、エンジニア技術分野における職業資格認定:専業技術人員の専業レベル·評価を重点として展開する。
五、技術標準の設定:諸学会は3Dプリント、モノのインターネット(※)、産業ロボット、新エネルギー自動車、漢方薬等の専業分野における関連市場主体と協調して共同で市場とイノベーションのニーズに向けての団体標準を制定して、産学研連携の団体標準の研究·製作モデルの形成を促進する。
六、国家科学技術賞の推薦:国家科学技術奨励·指名推薦制度を完全なものとし、学会推薦の選抜と動態調整メカニズムを整え、質の確保を前提として、専業学会の推薦範囲を拡大する。
※ モノのインターネット(Internet of Things、IoT)は、一意に識別可能な「もの」がインターネット/クラウドに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組みである。
[JST北京事務所]