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国・地域名:
スイス
元記事の言語:
英語
公開機関:
スイス国立科学財団(SNSF)
元記事公開日:
2015/08/10
抄訳記事公開日:
2015/08/26

研究者、児童、アーティストが樹木を使った音楽を披露

Scientists, children and artists make trees audible at the Montreux Jazz Festival

本文:

スイス国立科学財団(SNSF)の2015年8月10日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2015年7月18日に行われたモントルー・ジャズ・フェスティバルで、スイス国立科学財団(SNSF)のアゴラプロジェクト「先端技術-科学とアートの実践(State of the Art―Science and Art in Practice)」に関連して実現した、研究者とアーティスト、ミュージシャン、小学生による分野横断的なコラボレーションが紹介された。その中の楽曲「we are trees-you are variations」は、樹木に関する環境データをヒントに作曲されたもの。

アーティストは、スイス・バレーにあるスイス連邦森林雪景観研究所(Swiss Federal Institute for Forest, Snow and Landscape Research:WSL)の実験区画で収集された樹木の環境データを使って曲作りに取り組んだ。これらのデータは、気候変動が森林の生態系に及ぼす影響を分析するために用いられているものだが、今回の楽曲では、このデータを感覚的に体験してもらえるようアレンジされている。2015年春のプロジェクト・ウィークには、この作品の編曲とリハーサルが行われ、ロイク-スーステン(Leuk-Susten)小学校4年生の児童らが、研究者やミュージシャン、アーティストであるクリスティーナ・デッラ・ジゥスティーナ(Christina Della Giustina)とともにこの試みに参加し、作曲を行った。彼らはモントルー・ジャズ・フェスティバルのコンサートで再び舞台に立った。このイベントは、チューリッヒ芸術大学(Zurich University of the Arts:ZHdK)のartists-in-labsプログラムに基づいて企画・運営されている。

[JSTパリ事務所]