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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2015/08/06
- 抄訳記事公開日:
- 2015/09/01
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エラスムス(Erasmus)プログラムにおける流動性増加
- 本文:
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ドイツ学術交流会(DAAD)のイニシアチブによる調査の結果、大学生と大学教員の海外滞在件数が依然増加していることが明らかになった。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。
欧州諸国における財政危機にもかかわらず、海外に滞在する大学生と大学教員の数が依然として増加している。特にインターンを行っている実習生数は明らかに増加している。これはDAADのイニシアチブによる調査“Student and staff mobility in times of crisis t”によって明らかにされた。
ヴァンカ大臣は「若者が外国でのインターンによって経験を積み、労働市場における自分の可能性を向上させようとしていることを示しており、印象深い」と語った。経済危機は学生のモビリティにおける質的変化と直接関係しており、専門家も留学に比べ外国での実習に対する需要ははるかに速く増加したという見方をしている。
ヴィンターマンテルDAAD会長は「学生一人一人がその勉学の一部を外国において修了できるようにすべきで、自国の経済状況によって左右されてはならない。多くの若者がエラスムス・プログラムの機会を利用し、明日の欧州を形成するためのチャンスを手にしようとしていることは喜ばしいことである」と語った。
全てのエラスムス・プログラム参加国で2008/09から2012/13において留学を目的とするモビリティは、168,000人から212,500人へと毎年平均6%増加し、実習を目的とするモビリティは16%増で、30,030 人から55,600人となっている。
海外留学に比べ国外実習生の増加が多いということは、学生が大学修了後の就職の可能性を向上させるのに海外実習が役立つと考えている証明である。
尚、調査資金はBMBFと欧州委員会によって負担され、詳細についてはオンラインで公表されている。
https://eu.daad.de/medien/eu/publikationen/studien/2014-mobility_in_times_of_crisis.pdf [DW編集局]