ノルウェー研究会議の2015年8月26日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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VTTベンチャーズ（VTT Ventures）と深圳清華大学研究院（RITS）は、フィンランドと中国間のベンチャー投資を支援するためのパートナーシップに署名した。RITSはこのほど、欧州の技術を中国市場に、また中国の技術を欧州市場に導入することを主な目的とした中国―欧州技術開発プラットフォーム（Sino-Euro Technology Exploitation Platform：SETEP）を設立し、欧州の成長著しい技術系優良企業を投資先として、こうした企業の中国市場進出を支援することを狙いとしている。

RITS国際開発学部（Department of International Development）の責任者兼欧州センターディレクターのRenchen Liu博士は、「我々はまず、英国でSETEPのコンセプトを実行に移し、すでにオックスフォード大学をはじめとする複数のパートナーと提携している。現在は欧州での活動を広げようと努力しているが、フィンランドのVTT技術研究センターとVTTベンチャーズが北欧地域におけるパートナーシップに参加してくれるものと確信している。RITSが提携するベンチャー基金は、すでにVTTのスピンオフ組織であるAsgellaやTactoTekに最初の投資を行っているが、このことは、我々がごく短期間に大きな進捗を遂げたことを示している」と話す。

また、VTTベンチャーズの投資担当ディレクター、エルッキ・アールトネン（Erkki Arltonen）は、「VTTとRITSは広い市場を舞台に互いに助け合い、より多くの投資利益を実現することができる。現在提携している企業は、中国市場に受け入れられるだけの大きな潜在力を秘めており、RITSとのパートナーシップがこうしたスピンオフ企業の中国市場参入を後押ししてくれるだろう」と述べた。

[JSTパリ事務所]