南アフリカ国立研究財団（NRF）の2015年9月2日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2015年9月2日ケープタウン、ナレディ・パンドール（Naledi Pandor）科学技術大臣による発表：

南アフリカ・リサーチ・チェア・イニシアティブ（South African Research Chairs Initiative：SARCHi）が、15年間にわたり年間250万ランド（約2250万円）または150万ランド（約1350万円）の助成金を提供することで、南アフリカ全土の大学に研究教授のポストを設置する。このイニシアティブは、自ら最先端の研究を行い、また新たな研究者を育成することで、研究教授が世界レベルの研究センターを創設できるようにすることを目的としている。それぞれの研究教授は、南アフリカ国立研究財団（NRF）に評価されている、あるいは研究助成金を支給されている他の常勤研究者が監督する優秀な学生や、修士課程・博士課程の学生にとどまらず、平均して10人の大学院生を指導する。SARCHiプログラムは、2006年に21人の研究教授を擁して開始され、現在では自然科学、工学、人文科学、社会科学など多様な分野の研究教授157人を抱えるまでに成長しており、今日では年間4億7,000万ランド（約42.5億円）規模のプログラムとなっている。

SARCHiプログラムに基づいて新たに就任される42人の女性研究教授の皆さんにお祝いの言葉を述べられることを大変嬉しく思う。これで201人の研究教授の約半数が女性ということになる。

各大学はこれまで以上に研究開発に取り組んでいる。10年前、大学は南アフリカの研究の20％にしか関与していなかったが、今ではその割合は30％を超え、さらに拡大しつつある。SARCHiへの投資は、我々が未来のためになし得る最善の投資である。我々はひとつの介入策を講じることで、女性教授と博士号取得者の増加という2つのメリットを得ることを目標としている。

[JSTパリ事務所]