[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2015/08/31
抄訳記事公開日:
2015/09/25

先端研究のための新しいインフラ

Neue Infrastruktur für die Spitzenforschung

本文:

ヴァンカ連邦教育研究大臣は将来の研究インフラのための国のロードマップ・プロセスの開始を発表した。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

宇宙の暗黒物質は何からできているのか。資源やエネルギーの需要を持続的にカバーできるのか。深海はどのような秘密を隠しているのか。今後50年間にドイツの気候はどう変化するのか。こうした研究課題は正しい技術的手段によらなければ回答できない。高性能のインフラなくして先端研究は考えられない。どんな加速器、研究船、バイオデータバンクが必要で、それにはどのくらいのコストがかかるのか知る必要がある。

時代の先端を走り、ドイツの研究イノベーション力を確保するためには長期的・戦略的投資が必要である。ヴァンカBMBF大臣は研究インフラ計画のためのナショナル・ロードマップ・プロセスの開始を発表した。プロセスの目標はドイツの長期的研究投資に関する研究政策決定のための準備することにある。

ヴァンカ大臣は「研究インフラに関するナショナル・ロードマップ・プロセスにより先端研究“Made in Germany”を長期的に確保していく。必要な研究政策に関する決定については、研究インフラの建設期間がしばしば数年に及ぶこと、利用期間が特に長いこと、インフラの構造的特徴による影響や費用負担が著しく大きいことからして、系統的に準備していく。今、我々は未来のラボを計画している」と語った。

同プロセスの枠組みの中でドイツの科学コミュニティがプロセスに参加するチャンスを得るには、5,000万ユーロ(社会科学系は2,000万ユーロ)の投資を伴う新しくて複雑な研究インフラに関するアイデアを提供することが条件になる。2016年1月中旬が提出期限のコンセプトは、科学的、経済的に審査され、を持った洗練され透明性のある評価プロセスを経ることになる。2018年までに優れた戦略的な研究と研究助成の骨組み作りに寄与する研究インフラのナショナル・ロードマップが作られる。

[DW編集局]