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国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ研究振興協会(DFG)
元記事公開日:
2015/09/03
抄訳記事公開日:
2015/09/29

ドイツ研究振興協会(DFG)ファンディング・アトラス2015発表

DFG stellt „Förderatlas 2015“ vor: Wo und wie Spitzenforschung und -förderung Früchte tragen

本文:

ドイツ研究振興協会(DFG)はファンディング・アトラス2015を発表し、これに関して概略下記のような報道発表を行った。

DFGは大学学長会議(HRK)と共にベルリンにおいて「ファンディング・アトラス2015を発表した。これは、ドイツにおける研究システムの強みは何か、そしてどこにあるのか、研究プロジェクトの資金援助にとって第三者資金はどのような意味を持っているのか、先端研究強化のために連邦と州が行うエクセレンス・イニシアチブのような特別な助成計画はどのような効果をもっているのか、大学と大学外研究機関の協力はどう行われるのか、研究拠点としてドイツの国際的魅力はどうか、様々なテーマに関する総合的な数字、データ、グラフを内容としている。

DFGが1977年以降3年に1度発表しているアトラスは今回で7回目となり、サブタイトルが「ドイツにおける公的資金負担による研究に関する指数」となっている。当初は単にDFGの助成金額の順に大学のランキングをしていたが、現在ではドイツとEUの大きな公的資金提供機関の全ての数万件のデータが基礎となっており、どこで、どのように先端研究が行われ、助成されているかを最も詳細かつ多様に取り上げてられている。
重点テーマの一つとなっているのがエクセレンス・イニシアチブであり、前回2012年のアトラスよりも総合的かつ詳細に考察されている。エクセレンス・イニシアチブによって助成対象となった大学と研究機関は多くの角度から見て特に研究に強く、魅力的なところが多い。2012年にはトータルでドイツの427大学が総額約67億6,000万ユーロの第3者資金を受けている。この内110の総合大学は約62億7,000万ユーロ(93%)を、他の317大学が4億9,100万ユーロ(7%)を受けている。同イニシアチブに参加している45総合大学だけで合計51億4,000万ユーロを獲得し、これに対し参加していない総合大学65校は11億3,000万ユーロを受けるにとどまった。これからも明らかなように、DFG資金はもとより、連邦による資金でも、EUの第7次フレームワークプログラムの資金受託においても同イニシアチブの総合大学は非常に大きな割合を占めている。

[DW編集局]