南アフリカ国立研究財団（NRF）の2015年9月10日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
＝＝＝

2015年9月10日、待望の「アフリカにおける卓越した科学を促進するための連合」（Alliance for Accelerating Excellence in Science in Africa：AESA）がケニアのナイロビで始動した。

このアフリカ科学アカデミー（African Academy of Sciences：AAS）のイニシアティブは特に、アフリカ開発のための新パートナーシップ（New Partnership for Africa’s Development：NEPAD）、ビル＆メリンダ・ゲイツ財団（Bill and Melinda Gates Foundation：BMGF）、ウェルカム・トラスト（WT）および英国国際開発省（DFID）からの支援を受けている。

AESAは、共同出資による汎アフリカプラットフォームであり、長期的かつ持続可能な資金提供制度の開発、研究におけるリーダーシップ、科学的卓越性およびイノベーションをアフリカで支援する目的で設立された。AESAはアフリカ連合からの支持を受け、アフリカにおける保健衛生向上のための研究開発を支援し、アフリカにおける研究リーダーシップと卓越性を長期的に開発していくための新しいモデルとなる。AESAは、科学プログラムへの資金提供とその管理を行い、パートナーと提携して保健衛生にかかる研究戦略を策定し、アフリカや各国のパートナーに代わり科学への投資をモニターすることになっている。DELTASプログラムおよびGrand Challengesプログラムという2つの主要なプログラムも含まれている。

AESAの始動を受け、9月11日から12日にかけて、サブサハラ・アフリカ地域の科学研究費助成機関を強化するための南アフリカ国立研究財団（NRF）-国際開発研究センター（IDRC）-DFIDによる大型プログラムも開始される。

[JSTパリ事務所]