[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立標準技術研究所(NIST)
元記事公開日:
2015/07/27
抄訳記事公開日:
2015/10/19

NISTがアプリチャレンジを主催

NIST to Host First App Challenge to Improve Data Access

本文:

2015年7月27日付の国立標準技術研究所(NIST)によるデータアクセスソフトウエアに関する報道発表の概要は以下の通りである。

NISTは多様な物質や性質を網羅する物理的、材料的、化学的および生物学的データに関する世界で最も正確で包括的なデータセットのいくつかを維持管理している。今般NISTはこれらのデータへのアクセスをより容易にするためのアプリの開発を「NIST参照データチャレンジ(NIST Reference Data Challenge)」で公募し、NISTが維持管理する6つのデータベースの内の一つ以上にアクセスしてデータ活用する新しい方式のアプリを開発した開発者に賞金総額4万5千ドルを授与する。このアプリチャレンジはこれらのデータ資源の認知度を高めて活用法を近代化するのが狙いである。

このチャレンジのためにNISTは対象となる6つのデータセットを機械可読フォーマットで利用可能にした。コンテストは18歳以上の米国市民権或いは永住権を有する者に開かれている。参加者はアプリを試験の為にNISTに無償で提供する事とし、同時に簡単なテキスト、少なくとも1つ以上のアプリのスクリーン・ショット、そしてアプリの機能を示した5分未満の説明ビデオの提出が必要となる。参加の期限は2015年9月28日。審査に当たっては、NISTの専門家がアプリの技術面を吟味し複数の審査員が提出物を評価して最良のアプリを特定する。評価基準は、潜在的な影響力、創造性及び革新性、実行に当たっての良好性、アプリへの1つ以上のSRDデータベースまたは他のデータの取り込みなどである。

チャレンジで使用する6つのNIST標準参照データセットは以下のとおりである。
1.CODATA基礎物理定数(NIST SRD 121)
2.中性原子の基底準位及びイオン化エネルギー(NIST SRD 111)
3.原子量及び同位体組成(NIST SRD 144)
4.NIST計算機化学の比較及びベンチマークデータベース(CCCBDB, NIST SRD 101)
5.NIST-JANAF熱化学表(NIST SRD 13)
6.NIST ITS-90 熱電対データベース(NIST SRD 60)

[DW編集局+JSTワシントン事務所]