[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領府
元記事公開日:
2015/07/27
抄訳記事公開日:
2015/10/20

ファクトシート:ニューヨーク州ロチェスターに新集積フォトニクス製造ハブ

FACT SHEET: Vice President Biden Announces New Integrated Photonics Manufacturing Innovation Hub in Rochester, New York

本文:

2015年7月27日付の大統領広報室によるフォトニクス製造に関する報道発表の概要は以下の通りである。

7月27日バイデン副大統領は、ニューヨーク州ロチェスターへの新集積フォトニクス製造イノベーションハブの設置を公表した。新たに設立される集積フォトニクスの製造イノベーション研究所(Manufacturing Innovation Institute for Integrated Photonics)は、124の企業、非営利団体並びに大学で構成されるコンソーシアムであり、ニューヨーク州立大学研究財団(RF SUNY)が全体を牽引する。フォトニクスを活用した製造分野において、米国のリーダーシップを確保することがその目的である。この分野の技術開発により、たとえば糖尿病の針無しの血液検査の実現、ブロードバンド通信の伝送能力の10倍化、といった他の産業への波及効果も期待される。

総投資額は官民合計で6億1000万ドルであり、その内1億1000万ドルは連邦政府が支出、残りの5億ドル超は非政府系拠出金を利用する。これは、米国内で創設される製造研究所に対する官民拠出金としては最大規模のものである。なお、このハブの設置は、合計で9つの先進製造拠点整備事業の第6番目の取り組みである。この整備事業では、米国におけるイノベーションを育てることで、中産階級を支える雇用を呼び込みあるいは創出することが目的とされている。

本部のあるニューヨーク州ロチェスターは、光学技術のパイオニア旧イーストマン・コダック社の本拠地でもあった。この地域の過去からの遺産である優れた光学並びにフォトニクス技術力に立脚して製造分野における新しい成長の火付け役となり、この重要な技術分野において将来に亘って米国のゆるぎない優位性を維持する事が期待される。既に複数の会員企業はこの基盤の上に何を上乗せできるか示しつつあり、地域に事業所を開設し又は事業を拡大するなど、地域のフォトニクス集落は活況を呈している。数億ドルにも及ぶ新規投資をフォトニクス分野に呼び込み、全米から優れたフォトニクス能力を有する人材をロチェスターに招集することにより、ニューヨーク州北部におけるこの産業の成長を加速させる。研究所は最先端の研究と製品開発の橋渡しを行い、その成果として重要な国防並びに電気通信上の進歩をもたらし、また同時に、集積フォトニクスの次世代の製造者を訓練して世に送り出すための教育と労働力開発に投資する 。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]