[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2015/09/02
抄訳記事公開日:
2015/10/21

中国、海底資源探査に関わる設備が実用化レベルに到達

6千米自主水下机器人研发成功

本文:

2015年9月2日付の「中国科学報」ネット版は、「中国、海底資源探査に関わる設備が実用化レベルに達した」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

中国科学院·瀋陽自動化研究所が担当する課題である「6,000メートル級水底自律型無人潜水器(AUV)(潜竜一号)の実用化改造」はこのほど、中国大洋鉱産資源研究開発協会の審査に合格した。これは中国が初めて6,000メートル級水底ロボットを自主開発に成功したことを意味する。

「潜竜一号」に関する開発研究は2011年に正式プロジェクトとして立ち上げ、その開発は2012年末に完了し、同プロジェクトは2013年より、「潜竜一号」と名付けられた。2013年以来、「潜竜一号」は著しい科学考察の成果を収め、課題の実用化に向けて目標を達成した。

今回、同課題は中国科学院·瀋陽自動化研究所、中国科学院·声学研究所及びハルビン工程大学等による共同開発によって進められ、数多くの試験·改良を重ね、深海ナビゲーション·測位、設備投入·回収、深海探査等の重要な技術を把握し、完全なる独自の知的財産権を有する中国初の水深6,000メートル級AUV実用化設備の開発に成功した。中国は「潜竜一号」を活用して、初めて深海の海底地形、浅地層構造、海底フローフィールド及び海洋環境データの総合的且つ詳細な調査·応用を実施することになる。

「潜竜一号」の開発は中国の海底資源の高精度·広範囲の探査に重要な技術設備を提供し、中国自主開発の水底ロボットの技術·製品が世界で先進的なレベルに入り、中国の海底資源探査に関わる設備が実用化レベルに達したことを示している。

[JST北京事務所]