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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2015/09/15
- 抄訳記事公開日:
- 2015/10/21
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ゲノム編集を社会的に評価
- 本文:
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連邦教育研究省(BMBF)は新しいゲノム編集方法の社会的影響に関する研究プロジェクトを助成することにし、概略次のような報道発表を行った。
新しい分子遺伝子学的方法は植物、動物、特に人間のゲノムを変化させる可能性を開くものである。将来ゲノム編集によって遺伝子疾患の処置を改善させることが可能となるであろう。HIV感染者の治療のため適切な遺伝子治療も考えられる。しかし遺伝的形質の遺伝子改変はどのような社会的影響をもたらすのか。この方法のチャンスとリスクをどう平衡させることができるだろうか。
こうした問題と取り組むためBMBFは最高350万ユーロを投入し、ゲノム編集の新たな方法の倫理的、法的、社会的観点、および利用可能性等に関する研究プロジェクトを助成する。ヴァンカBMBF大臣は「ゲノムへの干渉を評価できる確実で科学的な知識が必要である。それによって初めて、これらの技術のチャンスをどのように利用できるのか、またその限界はどこにあるのかをしっかりとした基盤の上に評価することができる」と語った。
研究者はもとより、社会も直面しているこうした問題については、学際的な研究プロジェクトあるいは数週間に及ぶ専門家の集会等において取り上げられることになる。どうプロジェクトは、ゲノム編集がもつ可能性について責任ある立場での社会的議論を支援するものでもある。
[DW編集局]