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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2015/09/17
- 抄訳記事公開日:
- 2015/10/26
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エネルギー転換に関する研究イニシアチブ
- 本文:
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連邦教育研究省(BMBF)が「エネルギー転換のためのコペルニクス・プロジェクト」を発表し、これに関し概略下記のような報道発表を行った。
BMBFはエネルギー転換に関する最大の研究イニシアチブをスタートさせた。「エネルギー転換のためのコペルニクス・プロジェクト」によって、アカデミア、産業界、利用者がともに新しいエネルギーシステムとエネルギーコンセプトを開発し、産業規模でそれを利用できるようにするというもの。プロジェクトはエネルギー転換の主要4テーマに関するもので、余剰再生可能エネルギーを水素等他のエネルギー源に転換することによる貯蔵、再生可能エネルギーの比率が高い状況にも対応する電力ネットワークの開発、変動するエネルギー供給に対応する新たな産業プロセスの創設、途切れの無いエネルギー供給を確保するための再生可能エネルギーと従来のエネルギーの組み合わせである。これら各テーマに研究パートナー機関によるコンソーシアムをスタートさせる。
ヴァンカ大臣は「この新しい助成プロジェクトによって、2025年に社会が受け入れる、技術的に優れ、そして採算に合うエネルギーシステムを持てるよう、今レールを敷くことになる。ドイツが持つ傑出した能力をコペルニクス・プロジェクトに集めて、エネルギー転換の実現のために集中させることが重要である。エネルギー転換は輸出において大きな成果をもたらすものである」と語った。
4つのコペルニクス・プロジェクトの研究テーマはアカデミア、産業界、市民の代表者からなる「エネルギー転換研究フォーラム」という包括的な参加プロセスにおいて練られたものである。このためあらゆる社会領域の90に及ぶ研究所や組織等を対象に、エネルギー転換の成功のために中心的な研究テーマは何だと考えるかについて質問した。
コペルニクス・プロジェクトは10年間のプロジェクトで基礎研究から応用に至るものである。市民のエネルギー転換に寄せる期待と合致したコンセプトを開発するために社会科学と市民社会の代表者を招集している。
BMBFは2018年までの第一助成段階に1億2,000万ユーロを投入する。そして2025年までに更に2億8,000万ユーロを用意する。
[DW編集局]