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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2015/09/23
- 抄訳記事公開日:
- 2015/11/06
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中国の核技術、この2年間で大きなブレークスルー
- 本文:
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2015年9月23日付の「中国科学報」ネット版は、「中国の核科学技術、この2年間で大きなブレークスルー」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
「中国核学会2015年学術年次総会」が9月22日に四川省·綿陽市で開催され、「2013-2015年度中国10大核技術のブレークスルー」を発表した。同成果は2013-2015年の中国の核技術分野における重大な成果を示し、核物理学、原子力発電、ウラン鉱山開発、燃料エレメント等多くの成果が含まれる。「2013-2015年度中国10大核技術のブレークスルー」は以下の通りである。
一、100兆電子ボルト級·大強度陽子サイクロトロンが建設され稼働した。
二、CO2+O2グリーン浸出ウラン開発技術は規模の拡大とその応用を実現した。
三、中国が独自に開発した第3世代原子炉技術である「華竜一号」の建設に着手した。
四、中国核燃料処理·放射化学実験施設が完成された。
五、世界最大の単位出力容量の原子力発電機の開発に成功した。
六、中国·綿陽研究炉及び中性子科学研究プラットフォームが稼働し始めた。
七、世界初のトーンバースト方式のメガヘルツ繰り返し大強度·マルチパルス線型誘導加速器である「神竜二号」の開発に成功した。
八、先進的な大型加圧水型原発重大特別プロジェクトである「CAP1400」が国家エネルギー局による審査に合格した。
九、中国が独自に設計した燃料エレメントである「CF3」の初期モジュールが炉内実験を実施した。
十、高温ガス炉モデルプロジェクト燃料エレメントが炉内の放射実験に成功した。このうち、中国が初公開した「神竜二号」は中国工程物理研究院·流体物理研究所の10年近くの開発を経て、その技術が総体的に国際的かつ先進的なレベルに達し、一部の重要な指標が世界のトップに立っている。
[JST北京事務所]